タロット用語集:初心者が出会う42の言葉をやさしく解説
タロットを学び始めると、アルカナ、スート、スプレッドなど、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。意味があいまいなまま読み進めると、解説書の内容も頭に入りにくくなります。この用語集では、初心者の方が出会いやすい42の言葉を、基本、カード、人物札と元素、スプレッドと実践、読み方、考え方と倫理に分けて、短くわかりやすくご説明します。
基本の用語
タロット:78枚で一組の絵札です。もとは15世紀頃のヨーロッパで遊びに使われていたカードで、のちに自分を見つめる道具として広まりました。
アルカナ:「秘密」を意味する言葉で、タロットでは大アルカナと小アルカナという2つのグループを指します。
大アルカナ:愚者から世界までの22枚。人生の大きなテーマや転機を描いた絵札です。
小アルカナ:4つのスートに分かれた56枚。日々の出来事や気持ちなど、より身近な場面を描きます。
スート:小アルカナの4つのグループのこと。ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4種類があります。
数札:小アルカナのうち、エースから10までの数字がついたカード。スートごとに10枚ずつあります。
ライダー・ウェイト版:20世紀初頭に作られた、もっとも広く使われているタロットの絵柄。数札にも物語のような絵があるため、初心者に向いています。
カードの用語
正位置:カードが読み手から見て、正しい向きで出ていること。基本の意味で読みます。
逆位置:カードが上下逆さまに出ていること。悪い意味とは限らず、同じカードの別の表情、あるいは内側にこもった状態として読みます。
エース:各スートの1番目のカード。可能性の種、始まりを表します。
コートカード:ペイジ、ナイト、クイーン、キングの総称。日本語では人物札と呼びます。人、自分の一面、態度など、複数の読み方ができます。
象徴(シンボル):カードの絵に描かれた、杯、剣、太陽、月などのモチーフ。それぞれが共通のイメージを持ち、読みの手がかりになります。
キーワード:カードの意味を短い言葉にしたもの。全体を暗記する代わりに、キーワードを覚えると、読みの出発点になります。
愚者の旅:大アルカナの22枚を、愚者が世界へ向かう物語として読む見方。番号の並びを人生の歩みに重ねたものです。
人物札と元素の用語
ペイジ:人物札の4つの位のひとつ。学び始めの人、知らせ、試す姿勢を表します。
ナイト:行動を起こし、勢いよく進むエネルギー。方向を見極めないと空回りしやすいという性質も持ちます。
クイーン:スートの力が内面で成熟した姿。感じ、見通し、受け止めます。
キング:スートの力が外の世界で成熟した姿。決め、導き、責任を取ります。
元素(四大元素):火、水、風、地の4つ。ワンドは火、カップは水、ソードは風、ペンタクルは地に結びつけられています。覚えておくと、スートの性格がつかみやすくなります。
ペンタクル:五芒星が刻まれた金貨が描かれたスート。お金、仕事、暮らしなど、現実の世界を表します。コインと呼ぶ流派もあります。
スプレッドと実践の用語
スプレッド:カードを並べる配置のこと。位置ごとに意味を決めて、1枚ずつ読み進めます。
ポジション(位置):スプレッドの中の、カード1枚が置かれる場所と、その意味。「過去」「障害」「アドバイス」などと決めます。
ワンオラクル:1枚だけ引く、もっとも簡単な引き方。毎日の習慣にも向いています。
スリーカード:3枚で読む基本のスプレッド。過去・現在・未来や、状況・障害・アドバイスなどの並べ方があります。
ケルト十字:10枚で悩みの全体像を立体的に見る、代表的なスプレッド。
シャッフル:カードを混ぜること。決まった作法はなく、「このくらい」と感じたところで止めます。
リーディング:カードを引いて読み解くこと。自分で読むときも、人に読んでもらうときも、リーディングと呼びます。
クエレント:リーディングを受ける人のこと。相談者を意味します。自分で自分のカードを読むときは、自分がクエレントでもあります。
シグニフィケーター:クエレントを表すために選ぶ代表カード。人物札から選ぶことが多く、使わない読み手も大勢います。
読み方に関する用語
直感:カードを見て、理屈より先に浮かぶ印象のこと。キーワードと合わせて使うと、読みが豊かになります。
連想:カードの絵から、自分の経験や記憶、言葉を結びつけていくこと。読みの練習として、とても有効です。
コールドリーディング:相手の表情や言葉から推測して、もっともらしいことを言い当てるように見せる話し方。タロットに限らず、さまざまな場面で使われます。誠実な読み手は、この手法に頼りません。
バーナム効果:誰にでも当てはまる曖昧な言葉を、自分だけに当てはまると感じてしまう心理。占いが「当たる」と感じる理由のひとつです。
確証バイアス:自分の考えに合う情報ばかり目に入り、合わない情報を見落としてしまう傾向。リーディングで、都合のよい解釈を選びたくなるときに働きます。
リーディングジャーナル:引いた日付、質問、カード、感じたことを書き留めるノート。あとで読み返すと、自分の変化が見えてきます。
考え方と倫理の用語
内省:自分の気持ちや考えを、落ち着いて見つめ直すこと。タロットの大きな目的のひとつです。
影(シャドウ):自分で認めたくない、あるいは気づいていない内面の側面。心理学者ユングの用語から、タロットの読みにも借りられています。悪魔や月などのカードで話題になりやすいです。
元型(アーキタイプ):人々に共通して現れる、典型的なイメージ。女帝、皇帝、隠者といった大アルカナは、元型として読まれることが多いです。
自己決定:自分の人生の選択を、自分で決めること。タロットの結果に従うのではなく、材料として使うという姿勢です。
守秘:リーディングで知り得た相手の話を、他人に漏らさないこと。人に読む場合に、欠かせない心がけです。
倫理的なリーディング:断定や脅しを避け、医療、法律、お金の判断を代行せず、必要なときは専門家につなぐという読み方の姿勢です。
娯楽と自己省察:このサイトがタロットを位置づけている言葉。未来を言い当てる道具ではなく、気持ちを整理して視点を広げるための楽しみとして使います。
このガイドに出てくるカード
よくある質問
用語はすべて覚えないとタロットを始められませんか。
すべてを覚える必要はありません。最初は、アルカナ、スート、正位置と逆位置、スプレッドの4つを押さえれば、多くの解説が読めます。他の言葉は、必要になったときに引いてください。
ケルト十字とスリーカードは、どちらが初心者向けですか。
スリーカードのほうが、初心者向けです。枚数が少なく、ひとつずつのカードにじっくり向き合えます。慣れてきたら、ケルト十字で全体像を立体的に読んでみてください。
ペンタクルとコインは、同じものですか。
同じスートを指す呼び方の違いです。ペンタクルと呼ぶ版が多いですが、コインやディスクなどと呼ぶ流派もあります。このサイトではペンタクルで統一しています。
コールドリーディングとは、どう付き合えばよいですか。
タロットの読み手が必ずしも使うわけではありませんが、知っておくと、あいまいな断定に流されにくくなります。「誰にでも当てはまる」と感じたら、一度立ち止まって、自分の具体的な状況に当てはまるかを確かめてください。
